冬の必須アイテムである加湿器は種類が多くて、選び方に迷うと思います。
そしてミニマリストを目指している人にとっては、シンプルなデザインのものを求めたいですよね。
・シンプルデザインの加湿器を選びたい
・衛生的で人気の加湿器がほしい
という方向けの記事です。
わたしもはじめは加湿器選びに迷いました。
この記事では、家電量販店での勤務経験をもとに、選び方のポイント分かりやすくまとめました。
加湿器は種類によって、加湿効果も衛生面も大きく変わってきます。
この記事を最後まで読んで、自分に合った加湿器を選んで快適な冬を過ごす準備をしていきましょう。
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加湿器は乾燥対策に必須のアイテム
冬の室内はがんがん暖房をつけるので空気が乾燥します。
そんな乾燥シーズンの対策には、加湿器がとっても有効です。
空気清浄機にも加湿機能がついているタイプもありますが、“部屋の湿度を高める”には加湿器一択です。
当たり前のことですが、違う機能のものをふたつ一緒にしてしまうと、それぞれ単独のものよりも必ず機能が劣ります。
湿度を調節するには、加湿に特化した加湿器を使うことをおすすめします。
また、加湿器は乾燥対策のほかに、じつはもうひとつ役割を果たしてくれていて、風邪予防につながります。
菌は温度の低くて乾燥した環境で増えます。
冬にインフルエンザなどの感染症や風邪が多いのはそのためなんですね。
そこで加湿器の登場です。
加湿器によってつくられた水蒸気の粒は、空気中に漂っているウイルスや菌をキャッチして地面に落としてくれます。
部屋の湿度が高くなれば菌は増えにくくなり、風邪予防にもつながるのです。
加湿器選びのポイント
加湿器が欲しいんだけど、どうやって選べばいいの?
という方に、最初に加湿器のタイプをさらっと書きます。
加湿器は、
“どのように水蒸気を発生させるか”
によってタイプが分かれているんです。
3種類のタイプ
加湿器はおもに3種類のタイプで水蒸気を作ります。
・超音波式
・気化式
上記の3つの種類があります。
これに加えてハイブリット式というタイプもあります。
ハイブリット式は上記3つの中から組み合わせて水蒸気を作ります。
機能を兼ねそろえているので、ハイブリット式の本体価格は若干高くなりますが、それぞれのタイプの良し悪しを補っています。
スチーム式はポットのように水を沸かして水蒸気をつくります。
〇加湿力が高く即効性がある
〇カビや雑菌が発生しにくく衛生的
△電気代が高い
△お湯が沸くまで時間がかかる
沸騰させるために電力を使うので電気代は高くなりますが、もっとも加湿力が高くて衛生的です。
もっともラインナップが多いのが超音波式です。水を振動させて水蒸気をつくります。
安くて300円ほどで買えて、コンパクトなサイズが多いですね。
〇すぐにミストが発生する
〇本体価格、電気代が安い
△カビや雑菌が発生しやすい
△床が水でびしょびしょになる
デメリットは、水を沸騰させずにミスト(霧)をつくるので雑菌が発生しやすくなります。
量販店の見本で見たことがあるかもしれませんが、超音波式はミストが本体の周りに飛び散ってしまいます。
そのため、周りがびしょ濡れになってしまうのが難点です。
気化式は水分を含んだフィルターに風を当てて水蒸気をつくります。
気化式の中にはコンセント不要のタイプもあるので、どこにでも置けて便利です。
〇お湯を使わないため安全
〇本体価格、電気代が安い
△フィルターの交換が必要
△加湿力が弱い
フィルターの交換の手間はありますが、超音波式と同じく、安価で電気代が安いのが特徴です。
しかし加湿効果がほとんどないため、部屋全体の湿度を上げるのには向いていません。
元販売員のおすすめはスチーム式
わたしは家電量販店で勤めていた経験がありますが、加湿器はスチーム式が一番おすすめです。
なぜなら
もっとも衛生的だから
です。
スチーム式は他の加湿器と比べて水を沸騰させてから使います。
超音波式や気化式は水を加熱しないので、どうしても雑菌の繁殖が増えてしまいます。
喉の乾燥や、風邪を予防することを考えればスチーム式がもっとも衛生的です。
スチーム式は水が沸騰するまで時間はかかりますが、ほんの1~2時間で適切な湿度になります。
超音波式や気化式はデスク周り用ならいいかもしれませんが、部屋全体の湿度調節をするには向いていません。
加湿効果に特化するなら、やはりスチーム式が優秀です。
また、フィルターやカートリッジもないので、交換の手間がありません。
乳児や小さい子供の衛生管理のためにもスチーム式は優秀です。
こども部屋用だったらコンパクトなものでも十分だし、小さくても十分な加湿効果があります。
最近のスチーム式は音も静かなので、就寝時にも気にならない程度。
加湿器が倒れると熱くて危ないかもしれませんが、ポットと同じように手の届かない場所を選んだり、容量の小さいものにすれば、こぼれてもコップ1~2杯分で済みます。
沸騰させた水蒸気なので、室内や床がびしょ濡れになることもないのが嬉しいところです。
水を加熱するので消費電力が高く、電気代は高くなってしまいます。
超音波式と比べる消費電力は約10倍で、その数字だけを見れば高すぎると感じるかもしれません。
しかしタンク容量2.4Lのもので1日8時間つけっぱなしの場合、約42円になります。(2.4Lは標準~やや大きいサイズ)
エアコンを同じ8時間つけると約144円、こたつで約48円の電気代です。加湿器はこたつよりも安いし、1日約42円で乾燥防止できるのなら安いほうだと思います。
また水のタンク容量もあるので、つけっぱなしで電気代が高くなりすぎていた、なんてことも防げます。
使用の注意点
加湿器に入れる水は、必ず水道水を使いましょう。
水道水には塩素が含まれているため、雑菌が繁殖しにくくなっています。
浄水器の水やミネラルウォーター、井戸水などはカビや雑菌が繁殖する原因になるため、絶対に使ってはいけません。
身体によさそうと思ってミネラルウォーターを使うのは絶対にNGなので気を付けてください。
ミニマリストはどの加湿器を選ぶ?
ミニマリストに限らず、加湿器はシンプルなデザインなものを選びたいですよね。
しかしラインナップの多い超音波式は、雑菌が繁殖しやすいのでお手入れをこまめにする必要があります。
正直なところ、衛生面を優先するなら加湿器はデザインで選ぶべきではありません。
以上をふまえて、シンプルデザインかつ、お手入れがラクなスチーム式を紹介します。
一番人気の加湿器
まずは売れ筋の加湿器を紹介します。
スチーム式加湿器の中でもとくに人気なのが、象印のスチーム加湿器です。
・ポットと同じ広口構造で給水しやすい
・タンク内はフッ素加工でお手入れがラク
・沸とうさせたきれいな蒸気で衛生的
さらに、転倒湯もれ防止、チャイルドロック付きなどの機能もついているので便利です。
デザイン性には少し欠けますが、容量タンクも大きくて加湿効果はバツグンです。
お手入れがラクだと何年も繰り返し使えるので、加湿器選びで失敗したくない、という方には本当におすすめです。
一人暮らし向け
シンプルなデザインのスチーム式を探している人にぴったりなのが、アイリスオーヤマの加湿器です。
・シンプルデザインで加湿効果も◎
・1.3L~の容量なのにコンパクトサイズ
・スチーム式の中でも価格が安い
タンク容量が1.3Lと十分な量なのにコンパクトサイズで、ミニマリストにもぴったりです。
アイリスオーヤマは他のスチーム式加湿器よりも安く、2,000~3,000円で購入できます。我が家も今年はこれを買う予定です。
サイズ的にもお値段的にも1~2人暮らしの方におすすめのモデルです。
ミニマルデザイン
「衛生的な加湿器がほしい、でもデザインも譲れない!」という方の願いを叶えてくれたのがモダンデコです。
・インテリアにぴったりなデザイン
・内部タンクで水漏れ防止
・3Lの大容量でムラなく加湿
見た目がお洒落で、部屋に置くだけでうっとり癒されるデザインです。
ON/OFFボタンもひとつで、ミニマリスト向けのシンプル構造になっています。また大容量なので、広めのリビングでも十分使えるサイズです。
家族や友人のプレゼントにもぴったりで、デザインにこだわりたい人にはおすすめの加湿器です。
お手入れ方法
加湿器に使う水道水にはカルキが含まれているので、定期的なお手入れが必要です。
頻度は1週間~3週間ほどに1回、汚れが気になったらお掃除します。
お手入れ方法はタンクの水にクエン酸を入れて、1時間ほど稼働した後に洗い流します。
ちなみに超音波式や気化式は水を加熱しないので、スチーム式よりも入念な手入れが必要になることを頭に入れておきましょう。
まとめ:デザインよりも衛生面を考えよう
加湿器は乾燥するシーズンに必須のアイテムです。
冬季限定で使いたいという方は、レンタルするという選択もあります。
現在はレンタルサービスが増えてきていて、家電を短期レンタルすることも可能です。
風邪予防・感染予防のためにもなるので、自分にあったものを選んでいきましょう。
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