こんにちは、やじーです。
わたしは2024年の秋頃に卵巣腫瘍茎捻転のため、開腹手術を受けて入院しました。
突然のお腹の痛み、救急車、手術、入院…。どれも初めての経験で不安いっぱいでした。
今回の手術は緊急でオペを行ったため、事前に何も準備などができなかったのですが、これから予定手術を受ける方に向けて、手術や入院のレポートをブログにまとめておこうと思います。
卵巣腫瘍茎捻転
卵巣腫瘍の症状
卵巣の腫瘍は女性特有の症状で、その腫れ自体は良性だそうです。
ただ、その腫瘍が腫大すると(通常は親指ほどの大きさですが、わたしの場合は鶏卵くらいになっていた)捻じれてしまい、腹痛を起こしてしまうという症状が「卵巣腫瘍茎捻転(らんそうしゅようけいねんてん)」です。
卵巣捻転は、それまで自覚症状がほとんどないと言われているそうで、わたしもこれといった症状はなく、ふつうに過ごしていました。
少し気になっていたといえば、妊婦初期検診の際に「卵巣が少し腫れていますね」と言われていたことです。
それでも、卵巣の腫れは良性だし、腫れているだけではすぐに処置する必要もないから大丈夫と説明されました。
症状発生時
その痛みは突然来ました。
朝起きたときから原因不明の腹痛があり、徐々に痛みも増して、立ち上がれないくらいの激痛に。
同時に嘔吐も何回か繰り返し、横になっても治る気配がしなかったため、
かかりつけの産婦人科に連絡、
⇒内科に行ってくださいとの指示
⇒そんな余裕もなく救急車を呼ぶ
ことになり、救急外来に運ばれました。
このとき妊娠16週目で、先週の検診では何も異常がなかったため、自分の身体よりも赤ちゃんに何かあったのかが心配で、とても不安でいっぱいでした。
腹痛の原因
救急車で総合病院に運ばれたものの、症状が「腹痛のみ」ということで診断が難しく、救急外来やら内科やら、たらい回し状態でした。
院内をストレッチャーで移動し、意識も朦朧としていたので記憶が曖昧ですが、痛み止めの注射や血液検査、最後に産婦人科にて診察を受けることになったと思います。
お腹の痛みは断続的で、仰向けになると叫ばずにはいられないほどの激痛だったため、診察時以外は横向きになっていました。
そして、救急車で搬送されてから3~4時間経ち、診察とCTの結果、やっと原因が分かります。
医師から「卵巣が腫れていて捻じれている」と言われて、どうしてそうなったかよりも、先に赤ちゃんのほうが心配でした。
その後の説明で、「手術で捻じれを解除、腫瘍のみ核出すれば、赤ちゃんも卵巣も無事です」と言われて、一番不安だったことがすーっと解消されます。
それにしても、この痛みは盲腸とかノロウイルスだとてっきり思っていたので、“卵巣が捻転”という聞いたこともないワードが出てきて、ただただ驚きました。
手術の詳細説明を受け、了承し、書類は付き添いの旦那くんが一通り書いてくれました。
救急車で運ばれ診断結果が出るまで、旦那くんはその間ずっーと傍にいてくれたので、本当に心強かったです。
手術
今回の手術は「開腹手術」を「全身麻酔」で受けることになりました。
他の手術方法として、腹腔鏡手術(小さな切開を数か所に入れ、傷跡が残りにくい)もあると説明を受けましたが、他病院でのオペになるということで、時間もかかるし今回は開腹で処置してもらうことにしました。
また、麻酔も下半身か全身か選べましたが、本当に激痛で、一刻も早くこの痛みから逃れたいという気持ちもあり、全身麻酔にしてもらうことに。
診断のときもストレッチャーに横になりつつ、診察室で説明を聞き、意識も朦朧としていていましたが、医師や看護師さんは「本当に痛いですよね、すぐ手術の手配をしますから、もう少しです」などと励ましてくださり、メンタルも本当に助けられました。
あとから聞いた話によると、この痛みは陣痛よりも痛いそうで、たしかに今までで一番の耐えられない腹痛でしたね。
オペ開始
それからオペ準備に入りました。
手術前には、耳から採血され、マニキュアを落としたり、手術着に着替えたりもしました。
あとは、メイクしていた場合は落とすのと、コンタクトの場合も外します。
また、おヘソから15~20cm下を切開するため、下の毛もじょりじょりされました…。
3~4人の看護師さんにテキパキやってもらいましたが、このときほとんど仰向けの状態だったので超激痛。
一番地獄の時間で、それはそれは辛かったです涙
手術台に運ばれて、「あぁ、これから手術か…赤ちゃん無事なんかな…」という不安な気持ちと、「やっとこの痛みから解放される…!」という安堵な気持ちと、とにかく情緒不安定で、ここにきて涙がポロリ。
それを見ていた麻酔科の先生が「大丈夫、泣かないの!」と声をかけてくださったのが余計泣けてしまい、ボロボロ溢れてきました。
麻酔は腕からの注射で、最初は少し痺れる痛さがありましたが、目を瞑っていたらもう意識はなくなっていて、3分もしないうちに寝ていました。
オペ終了後
・・・意識が戻り、ふっと目を覚ました。
手術は終わっていて、心電図のピッ、ピッ、ピッ、という音と、ザァーーーっという音が聴こえたので、麻酔直後で混乱していたのか、「今、外で雨は降っていますか」と聞いたのを覚えています。
近くにいた中華系のオペ担当の方が「ワカンナイけど、降ってナイデスヨ~」と応答してくださりました。
このとき少し寒気がありましたが、全身麻酔の副作用的な症状はなく、そのまま入院部屋に移されました。
オペは1~2時間ほどで終わったようですが、わたしが目を覚ましたのがオペ開始から3時間後で、旦那くんにはその間もずっーと待っててもらい、本当に本当に感謝です。
入院中のスケジュール
入院は6日間で、個室の部屋を用意してもらいました。
【1日目:手術日】
食事は絶食
床上安静、注射適宜
【2日目】
食事朝:なし、昼:重湯、夜:五分粥
病棟内フリー、注射適宜、トイレ
麻酔科・産婦人科医師の回診
【3日目】
食事朝:全粥、昼~通常食事
病棟内フリー、注射適宜、トイレ
【4日目】
点滴終了、シャワー許可
病棟内フリー、トイレ
【5~6日目】
病棟内フリー、トイレ
退院前の回診、診察
【7日目午前中】
退院
手術もしただけあって、毎日2~4時間おきくらいに助産師さんが来てくれます。
点滴交換や血圧測定、胎児の心音確認など、丁寧に看病してくださりました。
手術後の状態
手術した日の夜は、ほぼ動けなく寝たきり状態でした。
酸素マスクを付け、左腕は点滴、右腕は心電図やら血圧、両足にはポンプ(間歇的下肢圧迫装置)と、体じゅうが管だらけ。
あとは感覚がなかったのですが、膀胱留置カテーテルもつながっていて、トイレも不要でした。
その日は助産師さんが1時間おきに様子を見に来てくれ、安心しながらそのまま眠りにつくことができました。
翌日(2日目)
術後の翌日(2日目)は、お腹全体が痛すぎて起き上がれませんでした。
ベッドが稼働式のため、スイッチで自由に上下動かして水を飲んだりしましたが、腹筋を使うと痛いので基本的に1日じゅう横になっています。
最初は着替えもトイレも1人でできないので、助産師さんに手伝ってもらいました。
ベッドからトイレは10歩ほどでしたが、歩くのが結構つらく、点滴スタンドと助産師さんにつかまって、やっと立ち上がれたくらいです。
でも、医師の回診時に「少しでも歩ける状態は回復が早いですね」と言われ、2回目のトイレからはリハビリがてら、自分1人でがんばって行くようにしました。
3日目から食事
入院3日目。まだ起き上がるのは痛かったのですが、テレビやスマホを観る余裕ができました。
ただ、バラエティなんかだと面白くて笑ってしまい、めちゃめちゃお腹が痛かったです笑
食事は朝は全粥で、昼から通常の病院食をいただきました。
久しぶりの味のあるごはん、とっても美味しく感じ、完食です。
この日は体調も良くなってきて、少し廊下を歩いたり無駄にトイレを往復してみましたが、たぶんそれが原因で血圧が少し上がってしまい、なんと点滴部分が逆血してしまいました。
腕の針の挿し口から10cmほど赤くなっていて、これはヤバいなと思い初めてナースコールを呼び、処置してもらうことに。
トイレ時は、点滴している腕をなるべく上げた状態(心臓より高い位置)で便座に座るとよいそうです。
退院まで
4日目にして点滴が終わり、シャワーの許可が下ります。
傷もしっかり塞がっていて、痛みはあるものの1人で移動ができるようになったので、シャワーも問題なくできました。
入院中はとにかく暇で、テレビや映画を観たり、本を読んだり、寝たり…の繰り返しです。
願ってもない、1人の時間がたっぷりできました笑
その後、退院時の診察で問題もなく、母子共に無事退院することができました。
毎日面会に来てくれた旦那くん、病院の皆さんには本当に感謝でいっぱいです。
なにもかもが人生初で、貴重な経験となりました…!
次回、入院時の持ち物や購入したものをまとめます。