片づけしようと思っていても、なかなかモノを捨てられなくて悩むと思います。
そんな悩みを解決するのが「捨てない片づけ」です。
✔どこから片づけていいか分からない
✔大事なものばかりで捨てならない
✔片づけてもリバウンドしてしまう
という方に、「捨てない片づけ」はおすすめな方法です。
今回の記事では、「片づけは捨てないほうがうまくいく」を参考に、モノを捨てない片づけ方法をまとめたいと思います。
本書の内容は、全く捨てないで解決するのではなく、自分からものを捨てられるようなステップを片づけのプロが伝授してくれます。
片づけにうんざりしてきた方はぜひこの記事を最後まで読んで片づけのヒントにしてみてください。
片づけ=捨てるの勘違い
よくある勘違いですが、、片づけは捨てることではありません。
片づけと聞くと、モノを捨てなきゃというイメージがありますよね。
しかし辞書で調べてみると、片づけには捨てるという意味がないことが分かります。
「片づけ」は「散らばっているものをきちんとした状態にすること。また、ごたごたしている物事を整理すること」
片づけには整理整頓の意味があるだけであって、片づけ=捨てることではないということですね。
これを知っておくだけでも、捨てない片づけのやる気アップにつながる思います。
なぜ捨てなくてもキレイになるのか
片づけをしようと思っているときに「モノを捨てなくて、どうやってキレイにするのか」が気になりますよね。
片づけは捨てないほうがうまくいくによると、捨てるなきゃという気持ちが潜在的に片づけしようとする意思を邪魔してしまうからです。
正確に言うと、「ものを捨てる」から「ものを手放す」という感覚に変わっていくという感じでしょうか。
ものを「捨てる」という言い方には「いらないもの」だから捨てる、「葬り去る、排除する」といったニュアンスがあります。
一方、「ものを手放す」というのは、まるで魚を池に放つように自然と「今の私に、これは必要ないわ」と思えるようになる感覚です。
たとえるなら、こどもが親に「勉強しなさい」と言われたら余計しなくなくなるようなイメージです。
片づけのレッスンでも「捨てなくていいですよ~」と言われると、ほぼ100%自分の意志でものを手放したくなるそうです。
モノを捨てなくでも部屋がキレイになるなら、片づけ苦手さんでも安心できますね。
捨てない片づけ方法【シンプルなステップ】
0.散らかす場所を決める
捨てない片づけ方法を実践する前にやることがあります。
それは、散らかす場所を決めることです。
キレイにすることや片づいた部屋を保つことに気を取られていると、少しでも散らかったときにイライラしたり、落ち込んだりしていまいますよね。
しかし、片づけができなくても「散らかすこと」は簡単にできるはずです。
そこで部屋の中で散らかしていい場所、「とりあえずスペース」をつくります。
もし、これまで無造作に床にものを置きっぱなしにしていたのなら、今日からそれらを「とりあえずスペース」に置きます。
一カ所にまとめることで床面積も広がりますし、散らかしてはいけないというストレスからも解放されます。
これは人生を思い通りに操る 片づけの心理法則でもお馴染みの「とりあえずBOX」のようなものですね。
モノの置き場所が決まっていないときにも有効なので、片づける前に散らかす場場所を決めておくとよいです。
1.部屋の一カ所だけキレイにする
どこから掃除をはじめようか、と思ったときに「どこからやったほうがいい」という決まりはありません。
たとえば、自分が一番長く要る場所から手をつけてみます。
そしてテーブルだけ、一角のスペースだけ、というように、1ヵ所だけキレイにしていきます。
どこでもいいので、ある「1点」だけをキレイにしてみましょう。
1ヵ所だけ何もない状態を保つことは、「ここだけは聖域だと思ってモノを置かない」と考える、と断捨離で有名なやましたひでこさんもおっしゃっていました。
部屋の中でたった1点でもキレイにすると、それだけで部屋全体がスッキリ見えますね。
2.ものを出して、磨いて、戻す
次に捨てない片づけで大事な3ステップが
「出して、磨いて、戻す」
ことです。
たとえば、収納されているものの場合、ものをすべて出したら、本棚、引き出しなどの入れ物と、その中に収納されていたものを拭いて、ひとつずつ元に戻します。
このシンプルな順番の通りに片づけると、「ものは捨てなくてもいいですよ!」と言うにもかかわらず、ほぼ100%の方が自分の意思でものを手放したくなるそうです。
次にこの簡単なステップのコツをまとめます。
片づけたい場所にあるものを一気に出します。
ポイントは「何も考えない」で出すことです。
ひたすら「出す」という行動に集中して、あれこれ考えをめぐらせるのはやめましょう。
とにかく無心に出すことに集中することが第一ステップです。
ものを全て取り出したら、次は磨く作業になります。
特別な磨く道具はいらないので、タオルや布切れを使って磨いていきましょう。
ものが置いてあった場所、中に入っていたものを、という順に、ひとつひとつ磨いていきます。
そうしてものに触れているうちに、それが大事にしたいものか、そうでないか、が自然にわかってくるはずです。
「磨く」ことは、ものと向き合い、大切に扱う機会なんですね。
本当に大切にしたいものにフォーカスすることはミニマリストの根幹でもあるので、ものを磨くことを怠らないようにしていきたいです。
磨き終わった次は、元の場所に戻す作業です。
このとき自分の好きなもの、気に入っているものから順番に戻してきましょう。
たとえば本なら、よく読む本順に並べていくとよいですね。服の場合は、よく着る順に手に取りやすい場所に並べます。
そのときに「もう自分に必要ないな」と思えたら手放してみるのです。
キレイに磨いた場所には、要らないものは収めたくなくなってくるので、自分にとって必要なものを選別できてくるんですね。
以上の3ステップを踏むだけで、「捨てよう」と気合を入れなくも、「片づけよう」と意気込まなくても部屋がキレイになってくるのです。
ミニマリストが実践してみる
「捨てない片づけ」方法を実際にやってみると、もの凄く整理整頓が捗りました。
そして結果、たくさんのモノを手放すことができたので、その過程を書いていこうと思います。
まずモノをすべて出します。
紙袋やプレゼント類が整理できていなかったので、とりあえずBOXから全て出して広げました。
このときはミニマリストを目指す途中なので、モノの量が多くありましたね。
そしてひとつひとつ磨いて、大切なものだけ棚にしまっていきます。
出して広げたものは、食べ物や消耗品が多かったので、棚に入れずに消費していきました。
そして数日後、カラーボックスをすっきりさせることができました。
一番下の段はキレイに保つ場所として、何も置かないようにしています。
この後にもモノが増えたり減ったりしていますが、同じように片づけのステップを繰り返して定期的に整理できるようになりました。
自分にとって居心地がいい空間を作ろう
片づけをすることがすべて自分のためになる、と考えて取り組むと作業スピードがぐんと上がります。
部屋がキレイになれば、好きな料理も楽しくなるし、好きなテレビゲームも思いっきり楽しめます。
一方、部屋が散らかっていれば居心地が悪くなり、家に帰りたくないとも思ってしまう原因になりますね。
単に「部屋をキレイにする行為」ではなく、自分の夢を叶える練習だと思って取り組んでいけるといいですね。
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