勝間和代さんの「健康もマネーも人生100年シフト!勝間式ロジカル不老長寿」が凄く面白かったので、本書の要約、感想を書きます。
バリバリ働くだけではなく健康にも非常に気を遣っていて、生き生きとされていますね!
わたしは20代なので、正直なところ「長生き」「老後」などにワードがピンとこないです。
しかし、世代の違うの方の視点や考え方を学びたいと思い、読んでみることにしました。
勝間式ロジカル不老長寿はどんな本?
「勝間式ロジカル不老長寿₋健康もマネーも人生100年シフト!」は、人生100年時代を幸せに生きるマネジメントを考えた本です。
本書のプロローグを引用しました。
この本は長生きリスクと真正面から向き合い、そのリスクをどうやってマネジメントするかを考えた本です。
自分が100歳を超えた頃、家族や友人に囲まれながら、なんと幸せな一生だったんだろうかと思いながらお迎えがくる。
それが、私のイメージしている最終ゴールです。そして、そのゴールのためには、逆算し準備をして老後を「構築」していく必要があると思っています。
わたしも含め、多くの人が長生きリスクを身近に感じないと思います。
しかし「老い」必ず来ます。
そんな「老いのリスクを避けつつ、幸せに生きる」条件を勝間さんは、こう提唱しています。
1.身体的リスクを最小限に抑え、はっきりとした頭と健康的な体で過ごす自由を持つこと
2.金銭的リスクを抑え、一生の間不労収入の範囲に暮らせる自由を持つこと
3.社会的リスクを抑え、家族や友人そして社会との円満な関係を保ち孤独にならないこと
それぞれの章で細かく解説しているので、順にみていきましょう。
勝間式ロジカル不老長寿はどんな内容?
本書の内容を章ごとにまとめていきます。
第一章:長生きのリスク・リターンを見極める
第一章では、長生きリスクについて書かれてあります。
まず、老化について。
「老化」と聞くと、“身体的な老化”をイメージすると思いますが、それよりも“価値観や感性の老化”の方が強いそうです。
たしかに、世代が違うと、意見や考え方が違うと感じる場面は多く感じますね。親と子の衝突が無くならないのも納得です。
身体的な老化も含めて、それらはなかなか避けられないもの。
その解決策として、老化の進行を遅らせながら長生きリスクを避けていくことが重要です。
長生きリスクとは、
・身体的衰えのリスク
・金銭的収入減のリスク
・社会的つながり減のリスク
の3つに分かれます。
(第二章~で詳しく解説)
これらを回避して、人生100年を楽しく生きていこう!ということですね。
一方で、長生きしたことによるメリットも、しっかり享受しよう、としています。
そのメリットは、様々な知恵や知識を習得して、人生をより良く生きる経験値が増えていくこと。
今の医療技術などのおかげで長生きできた時間をボーナスだと思えば、すごいラッキーなことのように思えますね。
第二章:身体的なリスク
長生きリスクのひとつとして「身体的衰えのリスク」があります。老化に伴う、身体の衰えですね。
「老年医学」という論文によると、身体の筋力の衰えは、20歳以降から減少していくそうです。
とくに体幹・下半身の筋肉は、加齢とともに減少しやすいので、意識的に散歩やスクワットをしなければなりません。
ここで「いったい何をすればリスク対策できるの?」が気になりますよね。
そこで、本書に書かれてある身体的リスクの対策をまとめました。
【✔身体的衰えリスク対策】
・空腹の時間をしっかり取ること
・加工されていない食べ物バーコードが付いた食品を買うのを避ける
・安価で美味しい食べ物に疑問を持つこと
・お酒は飲まないに越したことはない
・楽しく続けられる運動をする
・労働時間を減らす
・睡眠ファースト生活を送る
・歯、口腔ケアはやりすぎてもやりすぎることはない
すべて取り入れるに越したことはないですが、身体的リスクに備えて出来ることから実践していきたいですね。
第三章:金銭的なリスク
第三章では、長生きリスクの2つめ、「金銭的なリスク」についてです。
定年を迎えて、会社企業から安定収入が途絶えたその後、人生100年時代ではとても年金だけじゃ不安ですよね。
そのためにも、いまから複数の収入源を確保することが大切です。
それに、安定収入よりも増える見込みがある収入の方がずっと幸せを感じやすいのです。
そんな、金銭的リスクの対策について、まとめます。
【✔金銭的リスク対策】
・年金以外の不労収入を獲得する方法を構築していくこと
・年金を受け取らない覚悟をすること
・ドルコスト平均法で投資する
・1日の2~3割の時間は自己投資に使う
・死ぬまで元気に働いている人のロールモデルを探して真似する
・保険は基本的に不要
・遺産相続は原則平等にする
新しいことにチャレンジすることは最高のアンチエイジングです。
という勝間さんの言葉には、深くうなずけましたね。
第四章:老化と社会的リスク
第四章は、社会的リスクについて書かれてあります。
高齢者ばかりがいるカフェと、若い人がたくさんいるカフェで、値段もお店の雰囲気も全く同じだったら、どちらに行きたいと思いますか?
自分よりも歳を取っていて、みるからに老けている人がいれば、避けたくなってしまいがちです。
それは、高齢者が目の前にいるだけで本能的に病気や死を連想させ、近づきたくないと思ってしまうからです。
そのために年老いてくにしたがって、しなければいけないことは
「老化のマイナス面を補って余りある魅力を身につけること」です。
【✔社会的リスク対策】
・若い世代との社会的な繋がりを保つこと
・ファッションを勉強する
・どのような形でもいいので手に職を持つこと
・自慢話をするような迷惑人間にならない
・見返りを求めずにギブギブギブギブギブする
・孤独死を恐れない
・介護施設に入るだけの蓄えをする
・この人のように年を取っていきたいという存在を持つ
この社会的リスクはいちばん見逃されやすいけれど深刻なリスク。
勝間さんは最適なファッションをいち早く取り入れるためにも、服をレンタルできるエアークローゼットを利用しているそうです。
心も若く保つためにも、若い年代ときちんと向き合うことが大切ですね。
第五章:年代別のリスクを想定
この章では、60代~90代以降の、3つのリスク(身体・金銭・社会)の高まり具合を想定しています。
それまで不調がみられなかった身体に急に筋肉の衰えを感じたり、判断力が著しく低下したり、20-40代にはなかった問題を抱えてしまうのです。
そのためにも3つのリスクを理解して、自分の年代よりも下の人たちとの関わりを持つことが大切、ということなんですね。
まとめ
本書の長生きリスクを抑えておけば、今からすぐに老後への対策ができます。
20代のわたしは「長生き」というワードに実感がありませんが、この本を読むことで、老いに対する問題をより噛み砕いて理解できました。
長生きリスクに興味のない若い世代でも、かならず価値観がアップデートされる一冊です。
長生きしたいと考えている人にはもちろん、ぼんやりとした老後に不安を感じている人なら買って損はないオススメ本です。
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